Arxcs Magazine vol.004「夢や希望を与えて、可能性を引き出せる存在になりたい」

【名前】不破将生
【経歴】立正大学淞南高等学校サッカー部→福岡大学サッカー部
【部内での役割】成長戦略部部長

大学サッカーについて

ー福岡大学サッカー部に入部した経緯を聞かせてください。

僕は高校時代、大学からスカウトを受けられるような選手ではありませんでした。

なので、指定校推薦を利用して滋賀県にあるびわこ成蹊スポーツ大学への進学を考えていました。

そんな時に、サッカーを本気で続けるか悩んでいるチームメートがいて、彼が福岡大学から声がかかっており、僕も一緒に声をかけてもらうことになりました。

当時は、サッカー選手になりたいという思いが強かったので、九州でも有名な大学で可能性が広がると考え、スポーツ推薦で福岡大学に進学することを決断しました。

ー実際に入部してどうでしたか?

僕は一年生の頃から、トップチームで試合に出場することができて、その活躍も評価されて全日本選抜にも選ばれることができました。

ただ、当時の4年生とのスタメン争いに負けてしまって、2年生からA2という一つ下のカテゴリーに所属するようになります。

それから、トップチームとA2を行き来するような立場の選手になってしまいました。

ー大学サッカーの3年間で、自分自身の変化はありましたか?

マインドだと思います。

A2に落とされた一年生の頃は、なぜ落とされたのか全く理解できませんでした。

当時は、ただ感情だけでサッカーをしていましたね。

しかし、そんなマインドでサッカーしていても、いけないと気づくことができました。

このマインドの変化は大きかったと思います。

そして、A2に落ちたことで自分の悩みや想いを人に話すようになりました。

それまでは、周りの人に自分のプレーに対して何も言われたくないタイプでした。

本当に一匹狼でしたね。(笑)

ただ、人に話すことで自分の頭が整理され、自分自身を客観的に見れるようになりました。

そして、常に問題が起こったときに、「なぜ?」と追求できるようになりました。

ーマインドの変化によって、プレーに変化はありましたか?

サッカーが楽しくなりましたね。

もともと、一年生の頃はミスをすることに恐れ、ただのパスでも取られたりする事がありました。

それがマインドの変化によって、ミスに対しても恐れなくなりましたし、ミスしたとしても、どうやって解決するかを考えられるようになりました。

チームメートと話すことで、自分の中の固定概念を外す事ができたことは、大きな成長を感じています。

これからの人生について

ー話は変わりますが、卒業後のキャリアや人生については、いつ頃から考えるようになりましたか?

もともと、サッカーだけしていても、先はないと感じていました。

プロサッカー選手になったとしても選手生命は短いですし、サッカー以外の人生に必要なものが何かをずっと考えてきました。

ただ、一年生の頃はサッカー以外のことを考えることが嫌いでした。

サッカー以外のことをやっている選手は、「逃げ」みたいな感覚を持っていて、一歩を踏み出す事ができていませんでした。

ー卒業後の人生を考え始めてみてどうですか?

未来のことは、サッカー選手になることくらいしか考えることができませんでした。

そこから先は、おいおい考えればいいという感じです。

ただ、長い目線で人生を考えた時に、理想の自分や大切にしたい価値観、幸せな状態を見つける事ができました。

それからは、自分に必要なスキルが見えてきましたし、人生を設計することの重要性を実感するようになりました。

ー幸せな状態は具体的に話せますか?

そうですね。

大事なポイントは、何かに熱中している熱い仲間です。

これは人生設計をしてみて、気づくことができました。

しかし、人生設計をするまでは、自分が熱い人間だと勘違いしていました。

自分が熱い人間なのではなくて、向上心があって何かに取り組んでいる人がいて、自分も熱くなっているということです。

そして、そのような人達と一緒に何かの目標に取り組むことが、自分の幸福度を高めてくれると感じています。

ーこれから挑戦してみたいことはありますか?

僕が熱いなと感じる人たちには、必ず夢や目標があります。

個人的に掲げていることとして、「夢や目標を与えて、可能性を引き出せる存在になりたい」ということです。

僕は母子家庭でしたが、母親からは常に目標の大切さを伝えられてきました。

だからこそ、僕は目標を立ててサッカーをしてきましたし、目標を持って生きてきたからこそ、人との出会いや多くの価値観を知ることができました。

だからこそ、自分は夢を与えてサポートしていきたいと思います。

そんな存在になることができれば、とても幸せだと思います。

Arxcsについて

ー人生と本気で向き合って、ビジネスの知識を学んでみて感じることはありますか?

人生と向き合って、自分に必要なことが見えてくると、将来に対しての漠然とした不安がなくなり、選択肢が広がりました。

サッカー選手としてオファーがなければ、結局普通に就職して生きていく人生なのかなと考えていました。

サッカーでこれだけ情熱を注げてきただけに、サッカー以外で本気でやりたいことに出会うことができるのかが、とにかく不安でした。

ただ、今ではマインドが大きく変化して、将来やりたいことがないまま、今就職活動することが自分にとっていいことでは無いなと感じています。

それよりもお金ではなく、本気でやりたいことに対して挑戦して、その経験を生かして実現したいビジョンを形にしていきたいと思っています。

ーArxcsで得たものはありますか?

Arxcsに入る前は、自分にはサッカーしかなくて、それ以外は就職でした。

やりたいことではなく、行けるところにいくしか考えがありませんでした。

そんな自分が、お金の使い方や働かせ方を知ることができましたし、人生の選択基準が大きく変わりました。

別に事業を作ることが正解ではないですし、就職することが正しい訳ではありません。

自分の理想の人生、幸せの価値観に対して、現段階でここだと思う環境を選べばいいと考えています。

安定した人生よりも、ワクワクした未来に進んでいきたいと思うようになれたことが一番大きいと感じています。

ー最後になりますが、スポーツをしている高校生や大学生に伝えたいことはありますか?

高校生の時は、サッカーしか選択肢がありませんでした。

特に学びたいことが無く、サッカーしか無かったから、サッカーをする為だけに大学にきました。

もっと広い視野で物事が見れるようになると、選択も変わっていたと思います。

今では、視野を広げて、色々な選択肢がある中でサッカーを選ぶことに意味があると思います。

サッカーをしている高校生や大学生には、もっと視野を広げて、サッカー以外のことにも触れて欲しいと思っています。

ー本日はありがとうございました。

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