Arxcs Magazine Vol.054「自己分析の重要性。」

【名前】伊藤翼
【経歴】作陽高校→常葉大学

高校時代について

-大学サッカーを選んだきっかけを教えてください。

高校時代はプロになるという目標がありましたが、高校時代から考えるとプロなんて到底無理だと考えていました。

なので、自然と大学進学をしてサッカーを続けるのは僕の中では決まっていました。

常葉大学には先輩が先に行っていて、その先輩には大学サッカーや常葉について聞きました。

そして、その先輩から「常葉大学はサッカーに打ち込める環境が整っていて、お前にあってるかもしれないから一回練習会でも来てみて。」と誘いがあり参加しました。

参加した時には、天然芝のグラウンドの側に寮もあり、すぐご飯も出て、関西・関東と違って誘惑が少ないと感じました。

なので、サッカーに打ち込める場所が整っていて、練習の雰囲気も良く、参加してからすぐに常葉に行くと決めました。

僕は自分に甘いので、実家暮らしだと甘えてしまう気がして、環境から変えないといけないとは考えてました。

さまざまな要因があった中で、東海地方のレベルは関東関西に比べてレベルが劣っているかもしれませんが、東海の中では常葉に魅力を感じて決めました。

本人提供

大学サッカーについて

-入学してからのギャップはありましたか?

常葉大学はサッカーもそうなんですけど、人間性の部分を重要視している大学で、社会に出たときに困らない人材になることをすごく重要視しています。

入学してサッカー部に入った時に、そういったところをすごく言われました。

常葉大学に入学して、サッカーだけじゃないんだなっていうのを叩き込まれて、価値観や考え方が180度変わりましたね。

一方、サッカー面では関東関西と戦った時にどこで勝てるかを考え、チームとしてもサッカー理解にも重きをおいていて、サッカーIQやサッカー理解を求められるようになりました。

なので、今まで感覚でプレーしてきた僕にとっては、普段ならうまくいってたのが、頭を使うとなったら全然うまくいかなくなりました。

最初は意味がわからなくて、すごく困ったことを覚えています。

-入部して成長を感じたことはありますか?

僕は高校から大学1、2年にかけて、プレーの波が激しい選手でした。

その原因を考えられるようになったのが、2年生のシーズンが終わった頃でした。

その時期に、1人の先輩と多くの時間過ごさせてもらいました。

そこから、先輩の影響で自己分析をするようになりました。

まずは自分がどういう選手なのかを考えて、しっかり準備をするようになり、それからは波がなくなったんです。

もちろん学年が上がるにつれて、経験や自信がついてきたこともありますが、それよりも自己分析をしたから波がなくなったと思います。

-大学サッカーの良さ、魅力について教えてください。

高卒にも大卒にもメリットデメリットはあると思います。

その中で大卒のメリットがあるとすれば、人としての幅の広さだと思います。

高校卒業のタイミングでプロになった選手は、エリートできてしまっているからこそ、うまくいかなかった時に対処法があまりないと思います。

そうなったら、結局、人間としても完成してないので、壁にぶつかりメンタルが落ちての繰り返しで、結局契約満了っていうのが多いと思います。

それに比べ大学生は、4年間という時間があります。

その中で試合に出れなくなったとしても色々考えたり、先輩・コーチとかに聞いたり、自分の中で模索できる時間があると思います。

そうなった時に、サッカーだけじゃなく学業と両立しないといけないし、組織の在り方や、組織に属している一人としての立ち振る舞いを考えないといけません。

だからこそ、大卒のプロの選手が活躍しているのはそういうのが理由の一つだと思います。

もちろんレベルが高いのもあります。

いろいろな視点から物事を見れるようになるので、一人間としての幅の広さが大きくなるのは良さであり魅力だと思います。

本人提供

これからについて

-今後のキャリアについて教えてください。

自己分析した時に、僕はサッカー以上に熱量が湧くものがありません。

サッカー以外では、どうしてもやらされてる感覚があるんです。

これは良くないと言えば良くないと思っています。

だからこそサッカーで成功しなければいけないと考えています。

そのためには、大舞台での活躍が必須になると思っています。

サッカーは、1試合で人生は変わるのでそのチャンスを絶対に逃してはいけません。

なので、まずプロの舞台に必ずたちます。

欲を言えばモンテディオに入りたいですね!(笑)

-最後に、体育会学生にメッセージをお願いします。

自己分析の重要性を伝えたいです。

まず、自分がどういう人間なのか、どういうプレーができて、できないのかを知らないと、表現できないと思うんです。

自分を分析できていないと、結局試合で何を表現したらいいのかがわからないと思います。

これは、サッカーでもサッカー以外でも重要だと思います。

分からなかったら、周りに聞くのも一つの手です。自分で考えても主観でしかないので、客観的にどうなのかっていうのを聞いたほうがいい場合もあります。

アドバイスもしてもらえるし、そうすれば自分はこういう見られ方をしている、こういうことが違うのかということに気づくことができます。

自己分析することで、僕はサッカーもプライベートも豊かになりました。

あとは、人間関係とマインドは成功する上ですごく大事だと思っています。

サッカー以外での人間関係が充実していないと、試合でも信頼されません。

そのような状況になった時に、サッカー以外での人間関係の充実さも重要になってくると思います。

マインドも僕自身大事だと実感をしているので、サッカー以外の部分にも時間を割いてもいいのではと思います。

ー本日はありがとうございました。

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