Arxcs Magazine vol.006「気づいたもの勝ち、動いたもの勝ち」

【名前】小林賢生
【経歴】岡山学芸館高校サッカー部→成蹊大学体育会蹴球部
【部活の取り組み】YouTube動画制作、新歓活動、会計
【部活外の取り組み】一般社団法人ユニサカでのノーコードウェブサイト制作、大学サッカー関連のイベント開催、個人事業でYouTube等の動画編集、Instagram運用事業のお手伝い
【YouTube活動】チャンネル登録はコチラ→https://youtube.com/channel/UCaFfjBYYINcLIXk0YjUzwFQ

大学でサッカーをする決断

ーなぜ大学でサッカーをする決断をしましたか?

もともと、僕は岡山学芸館出身で、選手権でベスト16まで進む事ができました。

ただ個人的には、高校時代に大きな怪我を3回経験し、半分ほどの期間を怪我人として過ごす事になりました。

特に最後の怪我は、半月板を損傷してしまい、最終学年の6月から12月までサッカーができない状況でした。

だからこそ、サッカーをやり切れなかった思いが強くて、大学サッカーで燃え尽きようと考えました。

ー成蹊大学を選んだ理由を聞かせてください。

地元は広島なんですが、大学でサッカーを続けるという意味だと、広島でも関東でも正直どこでもよかったです。

ただ、高校の先輩で東京に進学した方がいました。

その先輩は、大学ではサッカーを続けてはいなかったんですが、早慶戦の運営を行う一般社団法人ユニサカに携わっていたり、インターンに積極的に参加していました。

東京の学生からすれば、当たり前なのかもしれないのですが、広島の高校生だった自分からは、そのような話は新鮮でした。

だからこそ、東京に行けばそのようなチャンスが身近にあるんじゃないかと感じて、成蹊大学に進学することになりました。

大学サッカーについて

ー実際に東京に行ってみて、そのような環境はありましたか?

成蹊大学体育会蹴球部には、ほとんどの学生はプロを目指していません。

誰でもサッカー部に入れますし、そこそこの大学でサッカーしようと考えて、入部してくる学生がほとんどでしたね。

ー大学サッカーで得れたことはありますか?

成蹊大学は、最終的な決定権は監督ではあるんですが、部の運営に学生が自由に参加することができ、方針を決めることも割と自由です。

高校では与えられた環境や練習をこなすだけでしたが、大学は学生主体で部を運営しているので、答えのないものに対して試行錯誤を繰り返し、トライできることがいいところだと思います。

個人的には、動画編集もやっていますし、形のないものを作っていく事が好きなのかもしれないですね。

ー大学サッカーの難しさはありますか?

先ほども言いましたが、成蹊大学体育会蹴球部は誰でも入部することができます。

したがって、サッカーに対する熱量は人それぞれなので、リーダーとしてマネジメントすることは、非常に大変ですね。

就職で生かせそうと思って入部してくる学生、大学サッカーでまだまだ上手くなりたいと思っている学生、目的は様々です。

僕が所属しているBチームでは、Iリーグ(セカンドチームの公式リーグ戦)で関東一部に昇格することを目標として掲げています。

その目標に対して、それぞれの価値観を擦り合わせながら、同じ方向に進めることができていないのが現状です。

他人に自分の考えを押し付けることはしたくないのですが、チームの目標がある中で、個人のやりたいこと、やれることをどう引き出すのかに苦戦しています。

また、個人的な活動ではありますが、動画編集やWebサイトの制作など、ものを作ることは楽しいですが、営業して案件として仕事をいただくこともまだまだ少ないですし、YouTubeなどの活動を継続していく過程で結果に結びつかないことで、落ち込むことはよくあります。

部活外での活動について

ーなぜサッカー以外のことに目を向けるようになって、行動まで移すようになりましたか?

一年生の頃なんですが、先輩の紹介でセミナーに友達と参加してみて、参加している周りの学生に圧倒された経験があるんですよね。

自分は人と話すことが得意で、知識もある方だと思っていたんですが、参加者にはYouTuberがいたり、インターンに参加していたり、起業している学生もいて、衝撃を受けましたね。

大学生活にも慣れていた頃で、サッカーだけやっていていいのかなと漠然と考えていた時期だったので、イベントに参加して「ヤバい」と感じました。

卒業後にサッカーをするつもりもない中で、自分からサッカーを引いたら何が残るんだろうと痛感しました。

僕が高校時代にイメージしていた大学生は、学業、サークル、バイト、部活くらいです。

ただ、実際に様々な挑戦をしている学生を見て、自分もやってみたいと思うようになったことで、行動するきっかけになったと思います。

ーサッカー以外の挑戦をしてみて思うことはありますか?

僕は昨年Cチームではあったんですけど、3年生でカテゴリーキャプテンを務させてもらいました。

個人で事業をしていることで、人との接し方や心理学的な原理原則は、メンバーとコミュニケーションをとる場合にとても生きていると感じています。

サッカーに直接関わっていないことでも、色々な活動の全てがサッカーに繋がっている感覚があります。

あと、改めて僕はチームのことがすごく好きだと気づくことが出来ました。

だからこそ、自分の個人の活動を理解してもらっているので、得たものは全てチームに還元して、恩返しがしたいです。

今後の人生について

ー今後のキャリアについて聞かせてください。

まずは、今までお世話になった場所と人に、恩返しがしたいです。

僕は広島県の福山市出身で、観光地としては何もないことで有名なんですよね。

なので、その福山市の知名度を上げることができる事業をやりたいです。

また、自分自身はこれまで本当に機会に恵まれてきて、次はそのきっかけを広島の人たちに与えたいと思っています。

地元の友達と話をしていても、東京と広島では情報の乖離がとてもあると感じています。

だからこそ、東京と地方をつなげる役割を自分が担いたいと考えています。

それが自分の使命だと感じています。

ー最後に体育会学生に伝えたいことはありますか?

”気づいた者勝ちだし、動いた者勝ち”だなと感じています。

今では、SNSで多くの情報を得ることができる社会の中で、自分の中で感じる違和感をそのままにしないで欲しいです。

結局、きっかけを行動に変えるのは自分です。

僕がYouTubeに取り組んでいる理由の一つに、体育会学生に気づいて欲しいという思いがあります。

また、大学でサッカーをしている学生は、「サッカーだけなんでしょ」って思われることが嫌で、色々なことに挑戦している学生がいることをもっと知って欲しいです。

そのきっかけ作りをやりたいですし、学生の皆さんには、大学サッカーで何をしたいのか、どうありたいのかを持った上で意思決定して行動してほしいです。

ー本日はありがとうございました。

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