Arxcs Magazine Vol.123 「挑戦する権利を。ベクトルは自分に向ける」

【名前】八木 滉史
【経歴】流経大柏→流通経済大学

高校時代について

-大学サッカーを選んだきっかけを教えてください。

高校のタイミングでプロに行きたかったのですが、怪我でインターハイに出られなかったり思うような結果が出なかったので、プロは厳しいと思いました。

大学を選ぶ際、流通経済大学が1番近くにありましたし、すごく良い条件だったのでそのまま進学しました。

本人提供

大学サッカーについて

ー入学してからのギャップはありましたか?

高校でも寮生活はしていましたが、大学の寮生活は大人に近づいたなという良いギャップを感じ、自由度が高いなと思いました。

ただ、自分たちが入ったと同時にコロナが流行ったので、今までの生活が一気に変わったというギャップもありました。

サッカー面では強度やスピード感の違いを感じました。

-ギャップを通して変わった部分はありますか?

高校では基本的なサイクルが決められていて、自分たちで考えるというよりは決められたことをしている感じでした。

大学では、自由な時間が多くなったので本を読み始めたり、映画やドラマを観たりなど、時間の使い方を気にするようになりました。

本などから得られる知識もありますし、少し成長したのかなと思っています。

-入部して成長を感じたことを教えてください。

中学生の時は感情的な思考でしたが、高校からは論理的な思考に変化していきました。

冷静に物事を見られるようになったり、これはマイナスだなと考えられる部分が、大学に入ってからハッキリしてきたなと思っています。

色々な考え方や、人との関わり方の基準がある程度できてきた部分が成長したと感じています。


-成長したきっかけはありますか?

コロナによって時間ができたことが要因だと思います。

本を読んだり、メディアを通して情報を得たりなど、何か自分もしないといけないと考えるようになりました。

ふと自分を見返した時にサッカーしかないなと思いました。高校に比べて大学では自由な時間が多くなり、人としてもっと知っておいた方がいいなと思い、知らないより知っておいた方がいいと考えるようになりました。

-主将になった経緯を教えてください。

高校の時からキャプテンをやらせて頂いていたり、入学のタイミングでも付属からの進学ということもあり、学年のキャプテンという形になっていました。

サッカーで結果を残したり、チームを引っ張ることを考えた時に自分がやるのがベストだと思い立候補しました。

-主将になって、難しさや苦しさはありますか?

コロナの期間が3年間あり、選手、スタッフ、監督をはじめ、全員が初めての経験だったと思います。

その中で「どうしていこう」というのを考えながらやっていた中で、今年は落ち着いてきたこともあり寮を見直そうという形になりました。

自分たち4年生が中心になり、寮のルールや部則を見直したりチームとしての全体像をはっきりさせるなど、もう一度組み立て直すことになりました。

2月から3月いっぱいまでやっていたのですが、意見をまとめたりするのが難しいと感じる時もありました。

-大学サッカーの良さ、魅力を教えてください。

高校からプロへ行くとすぐ潰れたりする可能性があります。それは、人としての成長ができてない分、サッカーが上手くいかないと耐えられないからだと思います。

大学を経由して、1つクッションを置くことで人としての成長や、考え方が大人に近づくという点では、社会人に向けていい準備になると思っています。

サッカー面でも、Jリーグや高校サッカーの方が人気や注目度が高いと思います。ただ、大学サッカーはスピード感などもプロに近いものがありますし、アマチュア界では最高峰だと思います。

そういった中で勝ち残った選手が日本代表でも活躍していると思うので、良い意味で選手をブラッシュアップできる環境だと思います。

成長するという意味では、大学サッカーは大きなところに位置付けられてるのかなと思います。

本人提供

これからについて

-今後のキャリアについて教えてください。


1番はプロになることです。自分を必要としてくれるクラブがあるならそこに行って活躍したいと思っています。

選手である以上、代表や海外にも挑戦したいと思っています。そこに挑戦できる権利を得られるかが大事だと思っています。

-今シーズンの目標を教えてください。

リーグ戦では現在暫定4位です。混戦していますが、インカレに出場できる位置にはいたいと思います。

チームとしてリーグ優勝や、アミノバイタルカップ、総理大臣杯などタイトルを1つでも獲りたいと思っています。

-最後に、体育会学生にメッセージをお願いします。

自分は周りとなるべく比べないようにしてきました。

同じ人はいないですし、どこかに違いはあります。自分と比較できるのは自分だけだと思いますし、どの自分と比べるのかは色々あると思います。

周りの人は自分の人生に関わっていますが他人でしかありません。

自分にどれだけフォーカスしてベクトルを向けて、どれだけ自分のために努力やアプローチできるかが大切です。

ー本日はありがとうございました。
(この記事は2023年6月22日にインタビューさせていただいたもの掲載しています。)

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