Arxcs Magazine Vol.092「ドイツでの経験。後悔のない選択」

【名前】朝岡裕介
【経歴】三山FC→三田中学校→SOLTILO FC U-18→高知大学体育会サッカー部→FC WÜLFRATH(ドイツ6部)→高知大学体育会サッカー部

高校時代について

-大学サッカーを選んだきっかけを教えてください。

将来を長期的に見てサッカーを続けようと思っていました。

しかし、高校を卒業する時点で、サッカーを続けられる環境は大学しかありませんでした。

それは、プロになれなかったというのも1つの理由です。

ー高知大学に進んだ経緯を教えてください。

 大学進学の際、両親から国立大学にしてくれと言われました。

なので、国立大学の中でサッカーが強いところを探していました。

出身は千葉なので、筑波や東京学芸大学がありました。

しかし、高校時代の所属チームができたばかりのチームで、練習参加があまりできませんでした。

そこで、筑波や東京学芸が厳しくなったので、地方の大学に目を向けました。

その中で全国に出場できそうなチームを考え、高知大学を選びました。

本人提供

大学サッカーについて

ー入学してからのギャップはありましたか?

1番は、想像以上に下位カテゴリーのレベルが高かったことです。

入りたての時は、初めからトップチームに絡むという理想がありました。

しかし、実際は下位のカテゴリーで、試合にもなかなか出ることができませんでした。

-今では選抜などにも選ばれていますが、変わったところなどはありますか?

1年生のころはIリーグの全国大会に出ることができて、試合にも出場することができました。

その段階で全国を知れたことが自分の中で大きく変わったことだと思います。

2年生の時には分析をしている先輩に戦術などを教えてもらい、学んだことを試合で発揮できるようになりました。

そして、2年生が終わった段階で、1年間ドイツにサッカー留学をしました。

レベルは6部でしたが、今までと違う環境で、苦しいことが多い中で1シーズンフルで戦い抜けたのは自分にとってとても大きかったです。

そこで身についた自信や、武器が見つかったのが何よりも大きな変化だと思います。

-入部して成長を感じたことを教えてください。

身体的なところでは、筋力は大学に入って成長したと感じます。

DENSOに入って、思っていたより自分のサッカーのレベルが周りよりも劣ってないと感じました。

特に、戦術理解度は上がったと思います。

ユース時代では、戦術をあまり理解できず、試合に出られない時期がありました。

コーチなどと話して、模索してましたが、なかなかうまくいきませんでした。

その経験から、上手くやろうと、挑戦できていると思います。

今では教えられた戦術をやろうとしたり、自分で考えたりできるようになったと感じます。

そして、サッカーがより理解できるようになったと思います。

-選抜に参加して、プレーオフを戦って感じたことを教えてください。

昨年夏にチームとしては総理大臣杯に出場していたのですが、留学していたので出れませんでした。

画面で見ているだけだったので、ピッチに立って肌でレベルを感じていませんでした。

なので、1つ1つのプレーに対する熱量や、闘志などの気持ちで「負けたくない」というのはとても感じました。

-そこで感じたことを今後どう生かしていきたいと思いましたか?

自分自身、苦い思いで終わっていたので、それをチームに還元していかないといけないと思いました。

明らかに課題が見つかっていて、全国に向かうまでに時間もあったので、課題の克服に専念できると思いました。

-選抜に入れた要因はありますか?

自分の良さを自分でわかっていたことだと思います。

選考会の時は初めてプレーする選手が多い中で、うまくプレーがかみ合わないことがあります。

なので、細かいところでコミュニケーションを取ったりなどしました。

欲張りすぎず、やれることに専念したことは大きかったと思います。

あとは、選考会の時のスーパーゴールも印象としては大きかったと思います。

ー大学サッカーの良さ、魅力を教えてください。

1つは、学生が主導でできることです。

自分たちでチームを作る経験ができることは良さだと思います。

あとは、大学でサッカーをやめてしまう選手が多い中、最後までやり遂げる、這い上がる選手と真剣勝負できるところです。

最後に必死で来る緊張感などは大学サッカーならではだと思います。

本人提供

これからについて

-今後のキャリアについて教えてください。

正直、将来について迷っています。

サッカーを続けたいという気持ちは変わらないんですけど、サッカーをどう続けるのか迷っています。

目指すべきはプロの世界なんですけど、今プロの世界にこだわりすぎてない自分がいます。

僕の経験も含め、海外にサッカーをしに行くこと、仕事とサッカーを両立できる環境にいること、の3つで迷っています。

留学で休学していたので、あと2年大学に通わないといけないです。

大学サッカー自体は1年でやめようと思っていますが、大学に籍を残さなければいけない時間でどうサッカーを続けるのかが1番の悩みです。

今考えているのは、授業以外の時間で社会人の強豪に入ってサッカーを続けようと思っています。

-最後に、体育会学生にメッセージをお願いします。

4年間しかない限られた時間の中で、自分ができることをやり切ってほしいです。

あとは時間を無駄にせず、自分に向き合ってほしいです。

それを極めた人たちと試合がしたいので、ピッチで真剣に戦いたいと思います。

後悔なくやり切ってください。

ー本日はありがとうございました。
(この記事は2022年3月1日にインタビューさせていただいたもの掲載しています。)

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