Arxcs Magazine Vol.044「謙虚に居続けること。」

高校時代について

ー大学サッカーを選んだきっかけを教えてください。

僕は、高校を卒業するタイミングでプロを目指していました。

しかし、高卒でプロサッカー選手になることができなかったので、大学サッカーに進学し、自分の足りない部分を補ってからプロに行こうと切り替えました。

そうした状況の中で、最初は関東の大学を志望しましたが、結果的には行けませんでした。

そんな時に、福岡大学からオファーが来て、自分に足りない守備の部分や、フィジカル面を、福岡大学で伸ばせると考え選びました。

また直感ではありますが、ここならプロになれると思うことができたのも大きな理由です。

大学サッカーについて

ー大学入学後のギャップはありましたか？

そうですね。

特にギャップはなかったですね。

ただピッチ以外で、チームの分析や動画の作り方の部分などでは、正解は一つではないですし、人それぞれの考え方があるので、考えて作ることに苦労しました。

しかし、これらのことも大学サッカーのイメージ通りだったのでギャップとは感じませんでしたね。

－福岡大学の活動についてどんなことをしていますか？

僕は試合の分析係として活動しています。

他にもいろんな係がありますが、選手だけでやるのは大学に入って初めての経験でした。

その中でも分析は、サッカー以外でも成長できるところがあると思っています。

分析係の前には、企画係も経験しました。

企画係では、九州クラシコ（福岡大学vs鹿屋体育大学）の企画だったり、福岡大学サッカー部の運動会を企画して開催していました。

ただ、企画を考えることや、運営することはとても大変でしたが、このようなサッカー以外の活動はものすごく大事だと感じています。

－入部して成長を感じたことを教えてください。

体力の面で、試合で走れたり、守備の強度が上がったと実感しています。

体重も入学当初から10キロ増えました。

というのも、福岡大学は走れないと試合に出れません。

だからこそ、試合に出たいという気持ちで練習に取り組んできましたし、年に2、3回行われるフィジカルテストでも、前回よりも上回れるように高い目標を持ってやっていました。

自然とそういうマインドだったからこそ、フィジカル面はものすごく成長したと、実感がありました。

－大学サッカーで得られたことはありますか？

入部当初は強度が全然違い、全くついて行けませんでした。

それでも今はできるようになりましたし、切り替えの部分とか判断の速さは得られたと思います。

一方、生活面ではひとり暮らしを始めて、食事の面には気をつけるようにしています。

実際に、アスリートフードマイスターの方にサポートしてもらえているので、バランスの良い食事ができるようになりました。

－大学サッカーの良さ、魅力について教えてください。

僕が感じる魅力は、プロを目指してやっている人が多いので、刺激を常にもらって練習に取り組める環境があることだと思います。

大卒からプロになったら即戦力として扱ってもらえますし、強度に関してはプロでやっていくならば、大学サッカーで経験しておくことはプラスだと感じています。

また、高校の時に比べて自由な時間があるので、使い方の部分は考えることが多くなりました。

その自由な時間の使い方も、自分で決めなければいけません。

目指すところがあるからこそ、意識高い人が多いので、福岡大学サッカー部は良い環境だと思います。

これからについて

ー卒業後のキャリアについて教えてください。

そうですね。

個人としてはJ1で試合に出たいですね。

そのためには、まずロアッソで試合に出ることが必須です。

だからこそ、その為にはレギュラーになることを目指します。

僕はスピードと高さがストロングだと思っているので、裏抜けて点を取ることや、ヘディングから点を取るなど、どこからでも点が取れるフォワードになりたいです。

ー最後に、体育会学生にメッセージをお願いします。

一番は謙虚に居続けることが大事だと思います。

指導者や仲間からのアドバイスを自分のプラスの要素にできるようにしてほしいです。

厳しい言葉をかけられることがあるかもしれませんが、それでも謙虚にやっていくことが大事だと思います。

時には監督に反抗する瞬間があるかもしれません。しかし、その結果試合に出れなくなることは本末転倒です。

だからこそ、自分の考えも大事ですけど、周りからの目線や客観的に見た自分のプレーも大事にして欲しいです。

ー本日はありがとうございました。