Arxcs Magazine Vol.040「積み重ねが自信に変わる」

【名前】板井 秀汰
【経歴】熊本県開新高校→四日市大学
【部内での役割】学年リーダー

高校時代について

ー大学サッカーを選んだきっかけを教えてください。

僕の出身高校は、工業高校で就職に強い学校でした。

しかし、僕の気持ちとしては高卒で就職するのではなく、大学でもっと強い環境でサッカーをやりたいと思っていました。

また、高校は前に蹴るサッカーだったので、違うスタイルのサッカーを経験したいとも考えていました。

初めは、関東の大学に進学しようと考えていて、関東の大学に練習参加したのですが、「合わない」と思いました。

そんな時に、四日市大学から声をかけていただき、サッカーのスタイルも繋ぐサッカーで、知っている先輩もいたので最終的に四日市大学に決めました。

本人提供

大学サッカーについて

ー大学入学後のギャップはありましたか?

自分が思っていた大学像とは全く違いましたね。

僕が想像していた大学生活は、もっと人が多いと思っていました。

しかし、四日市大学はまず日本人より留学生が多く、グローバルな雰囲気でギャップはとてもありましたね。

一方、サッカー面ではレベルが急に上がりとても苦労しました。

強度、スピード、技術、全てにおいて食らい付くのに必死でした。

僕は身体が大きいほうで、フィジカルにも自信がありました。

しかし、大学の先輩は自分より身体が小さいのに、フィジカルが強くて衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。

ー入部して成長を感じたことはありますか?

一番は人間性の部分ですね。

高校ではキャプテンをやっていて、大学では学年リーダーをやっています。

今振り返ってみると、高校時代は「〇〇しろ」とまとめることが多かったです。

それに対し大学では、僕が指示するより、部員が先のことを考えて行動してくれます。

先輩方の主体性を見て、とても学びになりました。

また、高校の時と比べていろんな人と話す機会が増え、コミュニケーション力が上がったと感じます。

このコミュニケーションも人間性が成長した一つの要因だと思います。

ー今まで大学サッカーを経験してきて得られたことはありますか?

そうですね。

2年生の時は、怪我で一年間プレーすることができませんでした。

試合をピッチ内ではなく、ピッチ外からサッカーを見ることが多くなったことで、多くのことに気づきました。

四日市大学のスタイルやチームの意図などが分かるようになったり、外から見ることで客観的に、多角的に見る視点が生まれました。

客観的に見ることで理解が深まり、自分の武器を生かす方法もわかるようになりました。

ー1年間の長期離脱の時に成長できたことはありますか?

成長かどうかはわからないですけど、気持ちの面で得るものはありました。

初めて長期離脱を経験し、最初はサッカーをやめようと考えました。

練習に行っても何もできないですし、見ているだけの自分がいて、置いてかれていると物凄く感じ、正直焦っていました。

その時はいろんなことを考えたんですが、とにかく怪我を治すことに専念しました。

やることは全てやりました。

そして復帰してからも、今までできたことができなくなっていたので、精神的にすごくきつかったのを覚えています。

でも、サッカーで活躍したいと思って大学で続けたいと思いましたし、両親からもサポートを受けているからこそ、4年間しっかりやろうとこのタイミングで再度決心しました。

苦しい時期を乗り越えたという自信がついたことは、自分にとって大きな成長だと思います。

ー大学サッカーの良さ、魅力について教えてください。

今は高校生からプロになる人が多いですが、大学を経由することで様々なサッカー観や大学でしか得ることのできない経験があるのが魅力だと思います。

体格もプロに近い人が多く、強度やスピード感も高校と比べるととても高いです。

その先のプロという舞台を目指すのであれば、大学を経由したほうが即戦力になると思います。

プロを目指す環境が各大学があるからこそ、自分に合った大学を選べるのも大学の良いところだと思います。

そして、その4年間積み重ねた時間が将来的に大切になると思います。

さらに、高校で引退する人が多い中、大学は全国から集まります。

高体連の選手だけでなく、Jクラブのユース出身選手も多くいます。

だからこそレベルが高いですし、自分の思い描いていたサッカーよりも上のレベルのサッカーを経験でき、自分も成長できます。

その成長を感じることが楽しいです。

それは、四日市大学に来てすごく感じました。

本人提供

これからについて

ー卒業後のキャリアについて教えてください。

自分のいけるところまで、上に行きたいと思っています。

進路で言うと、プロのチームに入ることが目標です。

セカンドキャリアも少し考えていますが、今はそれよりもサッカーに専念して目標に向かって取り組んでいます。

サッカーで行けなかったとしても高校時代に取得した自動車系の資格を活かせる仕事をしたいと思っています。

ー最後に、体育会学生にメッセージをお願いします。

大学4年間という時間を1日1日どう活用するかが大事だと思います。

部員が多く、活躍したいと思っている人が多くいる中で、1日の過ごし方や一つ一つの練習の意識が、4年間積み重なると大きなものになります。

僕が、そのように考えるようになったきっかけも怪我でした。

サッカーができない時間が長かったからこそ、できないならできないなりにやれることがたくさんありました。

だからこそ、小さいことでもいいので、目標を持って積み重ねを大事にして欲しいです。

ー本日はありがとうございました。

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