失う恐怖に気付いているか?

From:古田寛幸
キッチンカーの中
午後3時15分

古田です、

過去の人になるのはとても残念ですよね。

僕自身、

正直目立ちたがり屋でもないし
むしろ表に出ることが幼少期から
あまり得意でもないし、

サッカー界という華やかな世界にいましたが、

元々家族とのんびり過ごすのが好きです。

とは言え、
サッカー選手になったことで

たくさんメディアに取り上げて頂いたり、
注目されたり、応援して頂けたり、
写真を撮ったり、サインを書いたりして、

それで喜んで頂いたり、と
とても幸せで有難い環境に
長く身を置いていました。
(過去の状態に執着は全くないです)

ただ、

人間、“無い状態”よりも
“あったモノが無くなる”方が
辛いことだと思うんですよね。

例えば、

ーーー
・100万円を元々持っていない人(Aさん)
・100万円を持っていたけど、失った人(Bさん)

ーーー

どちらが辛いかと言うと、
Bさんだと思うんです。

ーーー
・大切な彼女がいない人(Aさん)
・大切な彼女がいたけど、失った人(Bさん)

ーーー

これもBさんの方が辛い。

ーーー
・注目されたことも、応援されたことも、
 好きでもない仕事をしている人(Aさん)
・注目され、応援され、好きなことが仕事になっていたが、
 今それら全てを失った人(Bさん)

ーーー

これもBさんの方が辛い。

要するに僕たち人間は底辺にいる時よりも
「上から下に”落ちる”」方が精神衛生上、
良くないんです。

アスリートの社会問題と同じ縮図


この状態は
“アスリートのセカンドキャリアの現状”
とリンクします。

そう、僕はここを変えたい。

アスリートは基本的に
引退後の人生の方が長い訳です。

あったモノを失う世界にいます。

これはアスリートが悪い訳ではなく、
生物学的に仕方のない現実です。
(僕たちは老いるので)

挑戦し続け、何かに夢中になり続け、
ダイナミックな毎日を過ごす。

これを競技引退後でも体現するためには

“過去”、もしくは”今”向いている
矢印(エネルギー)の矛先を、次の”何か”に
ぶつける準備と取り組みをしなければならないです。

まるで宝くじのように
やりたいこと(矛先)やチャンスなんて
天から降ってくる訳ではないです。

「これだ!」と思うモノに出会うためには
アクションを起こさなければなりません。

結婚でも何でも、
「この人だ!」となるには
ある程度の出会いが必要ですよね。

1発目から運命の人に
出会う方もいるかもしれないですが、

それは運が強いだけ、です。

人生も一緒です。

運任せの人生だと、理想に出会う確率が相当低い。

これは人間関係でも、仕事でも、キッカケでも、
全て同じことが言えます。

矛先なんて簡単に見つかるものではない


そう、時間がかかるんです。

子供がサッカーを始め、のめり込み、
プロサッカー選手に触れ、トレーニングを重ね
それでやっと数年後に

「俺(私)、サッカー選手になる!!」

というように、

準備と取り組みを行った数年後に、
タイムラグで矛先(夢、ビジョン)が
見つかるものです。

そもそもトレーニングを行う環境と仲間と、
未来を描く時間がなければ

一生矛先が見つからずに
淡々と毎日を過ごすことになります。

ずっとジレンマを抱えながら
会社や家で過ごす人生になります。

僕は現役時代から何となく、
「未来こうなるんじゃないか」

そう、感じました。

今は良いかもしれない。
今は幸せな状態かもしれない。

が、

今、何かアクションを起こさなければ
今あるモノを、未来、必ず失うことになる。

失うのは仕方ない。
アスリートとはそういう世界。

ただ、次なる矛先を見つけたい。
でないと僕は未来で廃人となってしまう。

大袈裟ではなく、本当にこう思いました。

タイミングはイレギュラーにやってくる


怪我、病気、契約満了、移籍、
別れ、撤退、結婚、出産…

大きな出来事の多くは
イレギュラーにやってきます。

僕自身も大怪我や体調を崩した時、
家族ができ、子供ができた時に、

先のことを考えたり、今あるモノを
失う未来を想像しました。

社会に出ると走り続けることになります。
立ち止まってる余裕がない。

ふと何らかの理由で
立ち止まらざるを得なくなった瞬間、

普通の人間ならば失う恐怖が出てくるはずです。

だから多くの人が貯金をしたり、保険をかけたり
勉強をしたりするのではないでしょうか?

要するに、未来を考えた時に
失うのが怖いから何らかのアクションを起こす。

もしくは叶えたい夢、
ビジョンがあるから動き出すはずです。

ただ、先程も言ったように、
夢やビジョンを見つけるには
ある程度の時間を要します。

イレギュラーな出来事待ち、も良くないです。
運任せの人生になってしまいます。

感度を高く持ち、自ら動き出す


失う恐怖から来るアクションでも、
未来への希望から来るアクションでも

どちらでも良いと思っています。

大切なのは、感度を高く持ち、
全ての可能性と選択肢を模索することです。

あったモノを失う恐怖に苛まれて欲しくないです。

むしろ、あったモノをさらに大きく、大きく。

その積み重ねが最終的に
未来への希望に繋がるのではないでしょうか?

何もしなければ、失って終わりです。

何も手にしてない方は、
何も手にできずに終わりです。

未来に希望を抱き、今を生きる。

この状態が、ベストなのではないでしょうか?

古田寛幸

追伸:
Arxcs&ARJとしてなぜ今のこの活動に至ったか。
詳細はこちらのインタビュー記事を
読んで頂けたらと思います。
↓↓↓

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