代表取締役社長 – 杉山天真

杉山天真(すぎやま たかまさ)
奈良県出身 1998.6.26 生まれ
2016年 ガンバ大阪ユース時代にJ3リーグ出場
2020年 関西学院大学体育会サッカー部主将
2021年 (株)FC淡路島ゼネラルマネージャー
2022年 (株)Arxcs創業

僕はサッカーを強制的に奪われた

2022年8月、当時24歳になったばかりの私は、会社を登記しArxcsを正式にリリースしました。私がArxcsを創業した背景は色々ありますが、一番の原体験は関西学院大学サッカー部で苦しんだ経験です。

それは大学2年生の頃です。約8ヶ月の長期離脱を経験することになりました。

過去にも怪我の経験はあったので、そこまでメンタルがやられることはないと思っていましたが、流石に8ヶ月もサッカーから離れると、次第に選手としての自信もなくなり、無気力な状態になっていきました。

そんな怪我の期間、「このままサッカーができなくなるかもしれない。復帰したとしてもパフォーマンスが戻るか分からない。」と、そんな不安に毎日1人で葛藤していました。

そして、強制的にサッカーを奪われ、日常に退屈を覚え始めた頃に、「これが引退した人生なのか。」そんな感覚になったことを覚えています。

そこから、プロサッカー選手だけを考えていた私は、サッカー選手を引退した30歳以降の70年をどう生きるべきか、毎日毎日考える日々が始まりました。

なんとなく生きることへの恐怖

もともと、ガンバ大阪ユースに所属していたこともあり、同期や先輩・後輩には、今でもプロの世界で活躍している選手たちがほとんどです。実際に、私自身も高校3年生の頃には、ガンバ大阪で二種登録選手として、J3の舞台も経験させていただきました。

しかし、そんな僕は大学で怪我という大きな挫折を経験し、本気で人生と向き合うことになりました。そして、自分からサッカーを無くしたら何が残るのか、新たな人生を想像し始めたのです。

毎日、「30歳でどんな大人になっていたいのだろうか。」そんなことを考えていると、自然と、サッカーがこれまでの僕に与えてくれていた価値にも気づき始めることができるようになりました。

周りの人に認められる贅沢さ。チームで勝った時の興奮。負けた時の悔しい感情。常に日常には興奮と閃きで溢れていました。

そして、サッカーを引退した先の人生でも、常に自分自身を興奮させ、新しい経験や出会いを求め続けていたいと思うようになりました。そうしないと、正直生きていても意味がないとまで思うようになりました。

授業もある、友達もいる、部活にも顔を出す。サッカーをプレーする以外、何も変わらない日常なのに、これだけの退屈さを経験すると、なんとなく生きる人生に恐怖すら感じるようになっていきました。

スポーツ人材が社会のリーダーになるべきだ。

私自身、幼少期からサッカーを始め、学生時代は友達と遊んだ記憶はなく、ほとんどをサッカーに費やしてきました。

大学に進んだ経緯もスポーツ推薦ですので、正直勉強を本気で取り組んだ時期はありません。それでも、サッカーで学んだリーダーシップや主体性、対人能力はビジネスの世界で必ず必要になるスキルです。

そして、何よりも大切な物事に対するスタンスの部分は、圧倒的にサッカー人生で培った土台だと実感しています。

今日の日本は、「失われた30年」と言われるように、成長が鈍化し人口減少が進むことで経済大国ではなくなると予測されています。

かつて日本が大きく成長を遂げた背景には、世界を代表する企業を生み出した20代30代の圧倒的リーダーの存在感がありました。時代を変え、物事を大きく前進させる時代には、必ずアントレプレナーシップを持つ人材の存在が欠かせません。

AI時代になり、人間が行ってきた業務を代替するこれからに必要なことは、理屈だけではなく、どんな状況でも己を信じ、周りの感情を動かし巻き込める人間味のある人材なのではないでしょうか。

我々は、スポーツと人々の可能性を信じ続け、次世代のリーダーを輩出します。

体育会学生の思考に革命を本気で起こす。

私自身、学生時代から他人に興味がなく、この社会に対しても関心がありませんでした。

しかし、学生時代の原体験をきっかけに多くの学生が私を必要としてくれ、私自身の何気ない言葉や作り出した環境に身を置くことで、人々の変化を体感するようになりました。

そして、事業を通じて現在社会の根本的な課題が見えるようになりました。

人々は常に何か自分に欠けている部分を探しては、外の環境にヒントを探し、答えを求めて彷徨っています。つまり、自分自身を理解し、生かせている人がほぼいないということです。

だからこそ、我々は人々が勝手に蓋をしている潜在的な思考にメスを入れ、自らの可能性を肯定し、自分らしさを生き様で体現できる人々を増やします。

そして、スポーツ界特有の閉鎖的な環境を破壊し、体育会学生の思考にイノベーション(革命)を本気で起こす存在になります。

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