【名前】草場勇斗
【経歴】桃山学院大学サッカー部→FC EASY02明石
諦めたらそこから試合開始ですよ
「サッカーで上を目指すこと」に限界が見えたと思い、もうこの夢を追うのは辞めようと決め、壁に貼ってある「日本代表になる」と書かれた紙を、壁から剥ぎ取り、くちゃくちゃにしてゴミ箱へ投げ捨てた。
それから僕は、夢を失い、光を見出せないでいた。空っぽになった身体を引きずるように生きていた。
そうして、来る日も来る日も、下を向いて歩いていた。でも、答えは何も出てこない。
ならばと、すがる思いで尊敬してる人に「お話ししたいです」とLINEを打った。
そして、その方と話しをする機会があった。
そこで、その人に、「もうサッカーで上を目指すことを辞めようと思います」と伝えると、こう返ってきた。
「本心ではどう思ってるの?」と。その時、ハッとした。
やはり、競技スポーツでは対相手なので、自分よりも相手や周りに依存してしまいがちで、自分の想いを問うことを忘れてしまう。
自分はプロになれるのか、なれないのか。
自分には才能があるのか、ないのか。
でも、その方は「ないたいのか、なりたくないのか」を聞いて下さいました。
そこで、僕はわれに返り、自分の本心に問いかけると、「まだプロサッカー選手になりたい。サッカーを通してもっと自分を表現したい。」そう聞こえてきた。
曇っていた視界がパッと晴れたような気がした。
そこの根幹の部分が決まれば、次にどのような戦略で、その目標を叶えていくかを考えます。逆に言うと、その根の部分である自分がどう成りたいのか、どう在りたいのかが決まらないと、何をすべきかは見えてこないと思います。
そうして、「プロサッカー選手になり、届けたい価値を届ける」という目標が決まり、それをどう叶えていくかを考えていく中で、その方から「アフリカはどうか」と言われました。
「アフリカでプロサッカー選手?」と思ったが、アフリカがどういう地で、これからどうなり、そこでプロサッカー選手になることで、どういう可能性があるのかを教えてもらうと、「ここでプロサッカー選手になるしかない」と思いました。
そうとなれば話しは早い。あとはGoするだけです。
そんな簡単に、アフリカに行けるか?と思われるかもしれませんが、行くしかないんです。
ここからは、なぜ大学サッカーを辞めたり、ケニアに行くと決断したり、思ったことをすぐに行動できるのか、僕なりの判断軸を書き記します。また、僕にとっての挑戦とは何かを書きます。
僕にとっての「挑戦」ということ
挑戦にはリスクが伴う。それは身に危険が及ぶ身体的なリスクかもしれないし、お金がなくなる経済的リスクかもしれない、はたまた誰かに嫌われる社会的リスクかもしれない。大切な人と離ればなれになるかもしれない。
挑戦すると言うことは、これらのリスクを覚悟し、受け入れるということなのかもしれない。リスクを伴わない挑戦は予定だと誰かが言っていた。
僕も正直に言おう。とても怖い。前向きなことだけでは全くない。大切な人を置いていくし、心配をかける。ケニアは決して治安の良いところではないので、身に危険が起こるかもしれないし、病気にかかるかもしれない。
また、この挑戦が何も上手くいかず、失敗に終わるかもしれない。リスクは数えればキリがない。
でも、それと同時に挑戦の先に何かを得るかもしれないー。
今から述べることは僕がそうだったように、今読んでくれている誰かも、そうかもしれない。
それは、このままでは理想の姿にはなれない。このままだとこうなってしまう。そう分かっていても、現状を変えるのは難しいということ。
例えば、AとBという選択肢があったとして、Aではどうも理想の姿にはなれないと分かった。でもBでは理想の姿に近づける可能性がAよりもある。
こう見ればBを選ぶべきだと分かる。
しかし、実際にその選択肢を目の前にした時、ほぼ全員がAを選ぶと思う。なぜなら、Aには仲間がいて、自分を理解してくれて、安心安全で居心地がいいから。
それに比べてBは誰も自分ことを知らなかったり、その決断によって誰かから嫌われたり、身に危険が及んだりする。でも、理想の姿には近づける。
これまでも、こんな選択肢が目の前にある場面は人生で何度かあったし、これからもあると思う。
僕も実際に、大学サッカーを最終学年で辞める時もそうだったし、今回ケニアに行くと決めた時もそうだった。リスクは沢山あった。でも僕は、Aの先に理想の姿が見えないなら、BにリスクがあったとしてもBを選択した。(※大学サッカーからプロになる可能性がないわけではない。僕の実力で大学サッカーからプロになるのは厳しいという判断である)
だから、僕はケニアに行くという決断をできた。
そして今、僕は大学サッカーを辞めるというBを取る選択をしたが、結果は失敗に終わった。それは事実であり、受け止めなければならない。
しかし、僕はBという選択肢(リスク)を取ったことで、その先にケニアに行くというCの選択肢を見つけた。つまりは、そういう事だ。
今のままでは理想の姿に追いつけないと思うなら、変化を恐れずに進めばいい。それが上手くいこうと、失敗しようと、その先に新たな道が見えてくるから。
決断を前にすれば誰にでも必ず、不安はあります。
僕もそうです。あなたが尊敬する人やすごいと思ってる人もきっと不安と闘ってます。
その不安と闘いながらと進む「勇気」が新たな道を作ります。
どんな道でも、歩いたら輝く。
どの道が正解かなんか一生わからない。答えは自分の中にあり、どの足で歩くかだと。
あらゆる世界でくすぶってる人たちよ。いいものを作ろう 。 神門
つらつらと長くなってしまいましたが、僕の挑戦から何かを感じ取り、誰かの背中を押し、人生の新しい一歩を踏み出すお手伝いができれば、とても幸せです。
何かご相談や感想などありましたら、お伝えいただければ、泣くほど嬉しいです。
これからも「最後は人間性」という言葉を胸に生きていこうと思います。