Arxcs Magazine Vol.038「熱量や姿勢が、必ず次に繋がる」

【名前】向井 ひな太
【経歴】JFAアカデミー福島→札幌大学

高校時代について

ー大学サッカーを選んだきっかけについて教えてください。

そうですね。

高校生の頃から、大学でもサッカーを続けたいと考えていました。

そして、高校卒業後の進路を決めるときに、「大学でサッカーやるなら、プロになるためにやろう。」と思っていたので、それが一番の理由だと思います。

ー静岡から札幌大学に進学したきっかけは何ですか?

そうですね。

僕の考えとして、大学では高いレベルで競争することも成長に繋がるのですが、試合に出れない時間が多いよりも、一年生から試合に出れるほうが成長できると思っていました。

最初は、関東の大学に練習参加をしましたが、思ってたより自分が通用しないなと感じてしまいました。

なので地方の大学に考えを変え、そこで最初に練習参加したのが札幌大学でした。

練習参加を通して、スポーツ推薦をもらうことが大きな要因でしたが、監督とお話をさせて頂き、この監督の下でやりたいと思ったことが決め手になりました。

本人提供

大学サッカーについて

ー入部してからのギャップはありましたか?

僕は中学1年から高校3年まで、JFAアカデミーというチームに所属していました。

そのため、6年間サッカーのコンセプトが同じだったので、そこでやったサッカーが正しいと思っていました。

しかし大学では、今までやっていたサッカーのスタイルとは真逆のサッカーで衝撃を受けました。

「こっちのほうが正しいだろう」と思っていた中で、最初の一年は試行錯誤をしながら考えてプレーしていました。

そこのギャップには苦戦しましたね。

ー入学して成長を感じたことはありますか?

そうですね。

一年から試合に出れていたので、チーム内での役割として他の人よりもタスクを与えられていました。

そのタスクを自分の中で解釈をして、自分のやりたいプレーとすり合わせて、トライできるようになったのは成長できたと感じます。

あとは、自分にベクトルを向けることの大切さに気づくことができました。

何事もチームメイトのせいにするのではなく、自分がもっとこうできたんじゃないかとか、自分にベクトルを向けるという部分は意識できるようになりました。

ー私生活で変化した部分はありますか?

高校時代は、環境がとても良かったです。

自分で考えて行動しなくても、自然と良い方に物事が進んでいることが多くて。

ピッチ外の食事やケアのところなども充実していました。

でも、大学に入って自分で管理しないといけなくなった時に、知識はあったつもりだったんですけど、その知識を行動に移すのが難しかったです。

その経験もあって、二年目のシーズンに入るときには、食事や睡眠について本やネットで調べて知識を整理し、生活のルーティーンをオフシーズンに作りました。

そのルーティーンが一年半くらい継続できていて、それができるようになってから試合でのパフォーマンスが上がり始めたので、そこの部分は成長できたと感じています。

ー大学サッカーで得られたことはありますか?

そうですね。

コンサドーレの練習人数が少ないときに札幌大学から数人参加をすることがあります。

J1の練習に参加することで、自分の目指しているサッカーのレベルの高さを実感できるので、普段の練習でも基準は上がっていると感じます。

あとは、日常の積み重ねを大事にできるようになりましたね。

大学生は時間があったり、バイトしてお金を手にすることができて、サッカー以外のところに目がいってしまうのは普通のことだと思います。

それでも僕はプロになるために、この札幌大学を選びました。

そこを自分に言い聞かせてサッカーのために「この時間何しよう」とか、優先順位を考えて日常を過ごせるようになったのは、大学に入ったからこそ得られた感覚だと思います。

ー大学サッカーの良さ、魅力について教えてください。

四年間という時間は長いと思います。

高校三年間でプロになれなかった人に四年間という時間をまた与えられて、そこで成長もできるし、四年後にプロへ再チャレンジできるというのは大きいです。

大学サッカーを選んだ選手にとっては良さだと思います。

また、一年生の時に上級生やプロなどのレベルの高い選手とプレーできる環境があり、成長する一つの要因になると実際に感じました。

そこに大学サッカーの魅力があると思います。

本人提供

これからについて

ー卒業後のキャリアについて教えてください。

今の目標はプロになることです。

できるだけ、プロでの現役を長く続けることができればいいと思っています。

なので正直、サッカー選手が終わった後のことはあまり考えてないです。

というのも、今の考えとして、今一生懸命サッカーをやってれば、次のやりたいこと、次の道が見えてくると思っているからです。

なので、あえて考えないようにしているとも言えますね。

雑念が入ってきてしまうので、変にいろんなことを考えないようにしています。

ー最後に、体育会学生にメッセージをお願いします。

大学の四年間は、今後の人生を大きく左右する大事な時期です。

その時期に大学スポーツを選んで、多くの時間とお金をかけているというのは誇りに思っていいと思ってます。

今、その競技に注ぎ込んでいる熱量や姿勢が、次のキャリアに繋がると思うので、体育会学生の皆さんには、目の前のことを一生懸命やっていってほしいですね。

ー本日はありがとうございました。

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