Arxcs Magazine Vol.23 「限られた時間を大切に、今を楽しむ」

【名前】北野祐己
【経歴】中京大学附属中京高校→立命館大学サッカー部

大学時代について

ー大学サッカーを選んだきっかけを教えてください。

まず前提として、僕は大学でサッカーを続けたいと考えていました。

出身高校が中京大中京だったので、当然中京大学への進学も選択肢としてありました。

しかし、当時は新しい環境に飛び込んで挑戦したいと言う思いが強かったですね。

理由は、小学校から高校までメンバーが同じだったことです。

慣れというのは怖いもので、時には自分に甘えてしまう要因にもなります。               

これまで、自分に甘えることが多かったこともあり、環境を変えて1からチャレンジするために、京都の立命館大学に進学を決めました。

ー立命館大学を選んだ理由を教えてください。

先ほど話したように、環境を大きく変えたかったことと、関西の中でも関西一部リーグに所属していたことが理由です。

なぜなら、関西1部で試合に出場することができれば、プロのチームから注目されるからです。

注目されるところで、試合に出場しなければ、プロになることもできません。

また、関東のチームにもお誘いを受けましたが、関西でチャレンジしたいという気持ちが強かったです。

本人提供

大学サッカーについて

ー入学してからのギャップはありますか?

2つあります。

1つ目は、オンとオフの切り替えです。

練習中では、先輩からも当然厳しい要求もありますし、なんというか空気が張り詰めているような感じがありました。

一方でオフの時は、練習中とは違い、先輩が優しいですし、真摯に悩みなどにも向き合ってもらうことがあります。

また生活面に関して言えば、大学生なので自己管理の部分ですし、考えてやらないといけないことです。

大学生活がスタートと同時に、一人暮らし、大学の授業、部活動という新しいことがスタートしたので、僕にとって大きな刺激でした。

2つ目は、練習の強度が急激に上がったことです。

大学サッカーでは、基礎のところから、体力面に関しても総合的にレベルが上がりました。

立命館サッカー部で求められる基準というのもわかりましたし、今のままではまずいと思い考え直しましたね。

特に意識したことは、僕は技術がないので、自分の特徴を理解し伸ばすことに集中しました。

大学に入り、通用する部分、通用しない部分がはっきりとわかったので、自分の強みを理解することが、大事だと思いました。

ー入部して成長を感じたことはありますか?

自己管理能力が上がったことです。

高校生の時は、すでに管理された状態で練習や生活を送っていましたが、大学に入ると自分で受けたい授業も決めて、自分で自主練を組みます。

当然一人暮らしなので、家事もやらなければいけないですし、全て自分のことは自分でやらなければいけません。

これらができるようになったことは、自分にとってはものすごく成長したと感じています。

また、周りの仲間の意識が高く、一人のサッカー選手としても、成長させられている実感があります。

だからこそ、環境の大切さを感じました。

ー大学サッカーの魅力について教えてください。

時間があるということです。

なので、自分のことを理解して、より長所を伸ばすことができるようになります。

その魅力を活かすも殺すも自分次第です。

時間は全員平等に与えられているものです。

僕は、自分自身で大学でもサッカーをやるという決断をしましたし、余計なことを考えずサッカーができることを幸せに感じます。

本気でサッカーに向き合えたり、チームとして一つの目標に向かってサッカーができる環境があるということはものすごく幸せなことだと思います。

また、大学生になると選択肢が増えます。

選択肢が多いと、どうしてもブレてしまいます。

だからこそ、大学でサッカーを続ける人は目指すべきものありますし、自ずと何をしなければいけないかも決まってきます。

個人的な意見でもありますが、目標が決まっている方が時間を有効活用できると思います。

本人提供

これからについて

ー今後のキャリアについて教えてください

第一はプロサッカー選手です。

僕はその目標に向かってサッカーをしています。

また、就職活動も始まっています。

卒業後のキャリアを選択する上で、確実なことは保証されていません。

プロを目指すことは僕からしたら当たり前のことなのですが、サッカーができない状況も考えないといけないです。

これは怪我もそうですし、なれない可能性もあります。

その上で、今から準備しなければいけないと思います。

僕はサッカーにこれだけ熱中してきたからこそ、サッカーと同じぐらいもしくはそれ以上のものに出会いたいです。

だからこそ、サッカー以上のものに出会うことが、僕にとって就職活動になります。

これらを踏まえ、今年はプロサッカー選手になることを一番に頑張ります。

ー最後に体育会学生へのメッセージをお願いします。

今を楽しむことです。

高校から大学にいく時は、いろんなことをやれる時期だと思うのですが、大学から社会人になるときは、就職だったり社会に出ることになるので自由な時間はなくなると思います。

「あの時にやっておけばよかったな」という後悔を持って欲しくないですね。

選択肢が多いように見えて、実は選択しなければいけないことって決まっていると思います。

僕はサッカーを始めた当初から挫折がとても多かったです。

小さい頃から、トレセンにも選抜に選ばれたことはありません。

仲間が選抜に選ばれることが多く、とても悔しい思い出があります。

でも、続けてきてよかったと思うことはたくさんありますし、継続してきたからこそ、今があります。

何に対してもそうなんですけど、とにかく後悔しないように、今の時間を大切にしてほしいですね。

だからこそ、「今を楽しむ」ためには、目標を持ってそこに全力で取り組んで欲しいです。

ー本日はありがとうございました。

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