Arxcs Magazine Vol.095 「学生主体。その中で得た物」

【名前】前田亮太朗
【経歴】千葉県立八千代高等学校→金沢星稜大学→東京23FC

高校時代について

-大学サッカーを選んだきっかけを教えてください。

初めは、大学であまりサッカーを続けようとは思っていませんでした。

海外の大学に行き、アスレチックトレーナーを目指そうという考えがありました。

しかし、高校の頃インターハイの時に出ることができませんでした。その悔しさと共に、サッカーに対して残りがあると感じました。

金沢星稜大学に進んだ経緯を教えてください。

自分がサッカーをしたいと思った時はかなり遅い時期で、9月とかそれくらいでした。

そこから入れるところも限られている状態でした。

そんな中、金沢星稜大学の監督が自分の高校の出身でした。毎年自分の高校から1人は進学している状況で、今年はまだいく人が決まってない中、高校の監督から勧められて進学することに決めました。

本人提供

大学サッカーについて

ー入学してからのギャップはありましたか?

特にはありませんでした。朝練だということも聞いていました。

入ってみると、大学生の強度の高さは感じました。スピードが違うという感じです。

一人ひとりのパワーが違いましたね。それまではそんなに当たり負けはなかったんですけど、みんな身体強いなという。

そこに関してはギャップを感じました。ただ、最初からできると思って行ったわけではなかったので、そこまでギャップを感じたわけではありませんでした。

-そこに適応するために考えたりした事はありますか?

必死に喰らいつくだけです。今のチームでもそうですが、自分が1番下手だと思いながらやっています。

だからこそ、上手い人たちに必死に食らいついていくことが大事だと思います。

それを続けていれば、慣れてくるんじゃないかと思っています。

-入部して成長を感じたことを教えてください。

以前より周りのことを見れるようになったり、考えられるようになりました。

大学は選手主体でやっていくチームでした。4年生の時はキャプテンもしていたので、周りの人がどのような表情をしているかだったり、足を気にしてるなだったりなど、意識して見るようになりました。

色々な人とコミュニケーションを図るなかで、上手くいってないなという所もわかるようになったりなど、大学生になって成長する事ができました。

あとは、早起きに強くなりましたね。

-キャプテンになった経緯をおしえてください。

3年生の時、ほとんどの試合に出させてもらう中で、来年は引っ張っていかないといけないと感じました。

キャプテンの決め方として立候補して決める形でした。他のチームメイトの事も考えた結果、自分がやった方が良いと思いました。

-キャプテンをしていて難しかった点はありますか?

あんまり難しいとは思いませんでした。逆にみんなが主体的に動いてくれたので、楽にキャプテンをさせてもらえたと思っています。

強いて言うなら、4年生でメンバーに入れていない選手が出てくる中でどのような声かけをするのが良いのかを考えるのが難しかったです。

自分が試合に出ていて、出ていない選手に声をかける時にどうしても気持ちを汲み取れない時があったので、そこは難しかったです。

-学生主体の中で、キャプテンとして1番意識したことはありますか?

自分がそのチームの一員だと思わせ続けることですね。そこは常にやらないといけないと思っていました。

どうしても登録メンバーとそうではないメンバーが出てきてしまう中で、メンバーの間で熱量の差があると練習の質が下がってしまいます。

自分はこのチームの一員でちゃんと関わり続けてるんだ。こんなに見てくれているんだ。というのを与えなければいけないと思いながらやり続けていました。

キャプテンとしてメンバーを選ぶ中で、ちゃんと見ていて評価しているというメッセージを常に伝えてきました。

ー大学サッカーの良さ、魅力を教えてください。

高校までは強制された中でやることが多いと思います。しかし、大学では自由度が上がり、より人が出るのが大学サッカーなのかなと思います。

人を作る、人間的に成長するという部分は大学サッカーの魅力だと思います。

自分は選抜にも選んでもらい、色々な人との繋がりもできたのも大学サッカーのおかげだと感じています。

あとは、明確な目標を持ち、部活に取り組む人が多いところです。

目標に向かって自分は何をしないといけないのか、チームに対して自分が与えられるものは何かを考えられるようになると思います。

本人提供

これからについて

-今後のキャリアについて教えてください。

サッカーが好きなので、プレイヤーとしてやれるところまでやりたいと思っています。

その後は明確に考えているわけではないですが、まずは支えてくれた色々な人にサッカーでできる限り恩返ししたいと考えています。

上のリーグでプレーしているチームメイトに追いつき追い越せという気持だったり、北信越の選抜で一緒にプレーした人たちともう一度同じピッチでやりたいと考えています。

今自分がいるチームのJFL昇格であったり、セカンドチームの都1部リーグで優勝という目標達成に向けて、日々成長しながら1つのピースになれたらいいなと思っています。

-最後に、体育会学生にメッセージをお願いします。

とにかく今を全力でやることです。こんなに自由に自分の好きなことに打ち込める時間は限られていると思います。

プロになるであったり、サッカーだけを続ける人はほんの少しです。

いつかはサッカーだけではなくなります。大学では授業がありつつも、サッカーに重きをおけたり、自分の専門種目にかけられる時間は多いと思います。

だからこそ、スポーツに対してやれることを全力でしてほしいと思います。

なんでもチャレンジして、何事も全力でやる事で見えてくるものがあると思います。

失敗しても得られるものがあると自分は思っています。

ー本日はありがとうございました。
(この記事は2022年2月8日にインタビューさせていただいたもの掲載しています。)

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