Arxcs Magazine Vol.020「結果は必ず準備にかかっている」

【名前】辻岡佑真
【経歴】高松工芸高校サッカー部→IPU・環太平洋大学サッカー部
【役割】ゲームキャプテン

大学進学について

ーIPU・環太平洋大学に進学した経緯を教えてください。

そうですね。

最初は関東か関西の大学に行こうと考えていて、練習参加などもしていたんですけど、

環太平洋大学から声をかけていただき、進学を決めました。

また、兄が関東の大学に行きチャレンジしていたのですが、全国大会に出場できずに4年間を終えてしまったので、僕は全国大会に出場できることを優先して大学を選択しました。

大学サッカーについて

入学して見て、ギャップはありましたか?

僕は香川県出身なので、大学に進学して全国のレベルの高さを痛感しました。

香川でも僕は県大会を優勝していませんし、全国大会経験もありませんでした。

高校生の時は、考えてプレーしていたつもりでしたが、考えている内に入っていなかったです。

その部分は、大学に入ってものすごく苦労しました。

環太平洋大学はパスを繋ぐサッカーなので、自分のところに来たらボールを取られる選手という印象がチームについてしまいました。

このままだとついていけないと思いましたね。

ーそこから何か変えたことはありますか?

はい。

サッカーノートを書き始めました。

サッカーノートには、先輩が言った言葉や監督がみんなに説明していることをとにかく書き出しました。

そこからサッカーを勉強し始めました。

忘れないようにその日のことを、家に帰ってからすぐにノートに書き出すことを繰り返し取り組んでいました。

まだまだ未熟ですがサッカーを理解できるように努力して、練習の中でトライアンドエラーを繰り返し徐々に掴めてきました。

これらを続けていると出場機会も増え、サッカーノートを書かなければ今の自分はなかったと思います。

ダメだと思って諦めるのではなく、施策を立ててアクションすることが大事だと改めて思いました。

ー書き始めたきっかけは何ですか?

自分が下手くそというのが嫌でしたし、チームはパスサッカーなので自分が絡めないのが嫌でした。

高校生の時とは全く違うサッカーで、本当に1からマインドも考え方も変えなければ試合に出場することはできないと思いました。

練習中では、味方選手からは自分に出したらハマるじゃんという印象がついてしまったので、それが本当に嫌で嫌で。

シンプルに上手くなりたいのと、試合に出場したいという気持ちが強かったからだと思います。

ー成長を感じたことはありますか?

成長を感じたことは3つあります。

1つ目は相手を見てサッカーができるようになったと思います。今も挑戦はしていますが、圧倒的にその部分が成長したと感じています。

2つ目は、メンタル面が鍛えられました。自分がミスした時には落ち込み、仲間がミスをした時は厳しい声かけをして感情的になることが多かったです。

でも先輩の姿を見て、僕がいかに感情の浮き沈みが激しいことが多いということに気づきました。

先輩の姿や話を通して、客観的に自分を見ることできるようになり、コントロールできるようになりました。

3つ目が覚悟が生まれたことです。具体的には、4年生に志願してゲームキャプテンマークを任せてほしいと言いました。

天皇杯の時までは、4年生が巻いていたんですけど、総理大臣杯の予選前に4年生に直談判しました。

今年は4年生が少ない状況でスタートしたんですが、当初の僕は、「4年生がいるからいいだろう。」と思ってチームの中心である自覚がありませんでした。     

なので、このままではダメだと思い、チームを引っ張っていく覚悟を決めました。

大学サッカーを通して覚悟が生まれたからこそ、自然とできたのではないかと思います。

本人提供

ー大学サッカーの魅力は何ですか?

デンソーカップという、各地方の選抜チームで戦う大会があることです。

地方のチームでも、そこに入ることができればプロのスカウトの方にもプレーを見てもらうことができます。

地方のチームにとってそういったチャンスが全国各地であるのも魅力的ではないかとおもいます。

もちろんそこに入ることは難しいですが、チャンスがあることが大きいと考えています。

このような、地方の選手にとって、見てもらえる舞台があるということは高校サッカーとは違うところかなと思います。

これからについて

ー卒業後のキャリアについても聞かせてください

J1で活躍することです。

そして必ず試合に関われるような選手になることです。

プロになったとしても、ベンチ外が続けば意味がないと思っています。

だからこそ、最低限でもベンチには入り、チームで必要となる選手にならないといけないです。

また、もしJ1が無理だったとしても、僕の目標は変わりません。

J3までには必ず入りそこから積み上げて行きたいと思っています。

チャンスは必ずあります。

そのチャンスを掴むためには、プロになるための取り組みを継続していくだけです。

ー目標に対して意識して行っている取り組みはありますか?

練習の1時間30分前には、必ずグラウンドにきて準備をしています。

ルーティンがあって、体ほぐし、ストレッチ、体幹とれ、チューブをやっていて、時間の余白が見つかれば、筋トレなど必要なことを行っています。

最近では、補食にも力を入れています。

補食を取ることは当たり前ですが、それは前提として、今までは何となく捕食をとっていたのを、今は目的に応じて意識して捕食を選ぶようにしています。

練習後は、身体のケアも必ず行い、とにかく当たり前なことを継続することを意識しています。

本人提供

ー最後になりますが、体育会学生にメッセージをお願いします。

結果は必ず準備にかかっているということです。

準備をしていなくて結果が出ることもありますが、それは短期であり長続きしません。

準備をしている選手は、将来的に結果が必ずついてきます。

一方で、準備をしていない選手が結果を出すことは、偶然であり必然ではありません。

そして、長い将来を見てみると、継続してきた力がないため再現性がありません。

なので、「準備」と「継続」していくことがとても大事だと考えています。

体育会学生の皆さんには、常にどんな目標に向かっているか自己認識して、継続していくことが必ず将来身になることを伝えたいと思います。

だからこそ、目標を持って走り続けてほしいです。

ー本日はありがとうございました。

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